ヒロシマを世界に伝えるには…映画をきっかけに学生が議論 広島市

広島から世界へ被爆体験や平和への思いを伝えるには?通訳を学ぶ大学生がある映画をきっかけに議論をしました。

佐々木千明さん「憤りではなく国際的な立場に立って、両者の立場からメッセージ、戦争に対する思いを伝えているのではないかと思いました」

安佐南区の安田女子大学で通訳を学ぶ4年生8人。去年11月広島国際映画祭で上映された映画「8時15分 ヒロシマ 父から娘へ」を見て授業で議論しました。

この作品は広島市出身の美甘章子さんが父・進示さんの被爆体験を書いた著書をもとにアメリカ人の監督が映画化。今から当時を振り返る場面は主人公が英語で語ります。

アメリカに留学した時のことを思い出した学生は、野村双葉さん「(原爆投下が)あってよかったと捉えている外国の方もいるんだと思って、二度とあっちゃいけないし、最初からあっちゃいけないと伝えていくことが正解なのかな」

この授業を行ったジョン・マクリーン准教授は去年の映画祭で監督の通訳をしました。「戦争は会話が通じない時に起こる。通じ合うなら人はお互いのことを十分に理解しあえる」

映画は来月から全国公開となり、広島では8月6日から中区の八丁座で上映されます。