広島県内の五輪事前合宿 5カ国36競技→3カ国9競技に大幅減

(福山市オリパラ担当福田等課長)
「8競技が2競技、ひと言で言えば残念このコロナ禍のなかでやむをえない気持ちがある」

東京オリンピックの県内の事前合宿について県は当初想定していた5カ国36競技から3カ国9競技に減ると発表しました。

メキシコ選手団については、24日現地から正式に書面が届き、当初の10市町26競技から5市6競技になりました。

世界基準に対応するため3年前、約1500万円かけて台を改修した飛び込みも中止となりました。

パラグアイ選手団は、4市町7競技から1市2競技に減ります。

中止の理由は、さまざまですが五輪の出場権を逃した、県内で予定されていた日本人選手との練習が
新型コロナの影響で中止され東京の選手村に直接行くことになったなどとしています。

五輪選手団の事前合宿をめぐっては大阪・泉佐野市を訪れたウガンダ選手団から
2人の感染が確認されるなど感染リスクを危惧する声も上がっています。

一方、受け入れ側は感染対策に頭を悩ませながら準備を進めています。

尾道市御調町にあるこちらのホテルでは来月10日からソフトボールの選手団20人を受け入れます。

練習場所が近く2年前の事前合宿でも利用されましたが今回は新型コロナの感染対策として3棟のうち1棟を選手団専用にしました。

(尾道ふれあいの里国友博樹基主任)
「まだ整備ができてはいないんですけれどここをメキシコ選手団の専用の入口にする予定になっています」

スタッフ用の部屋を片付け専用出入口を作るほか、宿泊する部屋も選手1人ずつ用意。

お風呂も前回の合宿で好評だった大浴場ではなく部屋のユニットバスを使ってもらうそうです。

食事も専用会場が設けられる予定で一般客と接触しないように渡り廊下に仕切りが設けられる予定です。

(国友さん)
「一般のお客様と選手団を完全に分けるような仕組みをとらせていただきました。
大勝負に臨む選手たちなので短い期間ですが少しでもリフレッシュできてかつ
ソフトボールに意欲的に取り組んでいけるような施設環境にできればと考えています」

受け入れるスタッフは今月中に2回のワクチン接種を終える予定だということです。