黒い雨「まだ議論が不十分」 国の再検討会 広島

原爆投下直後に降った「黒い雨」裁判の控訴審判決が迫る中、国が援護区域を再検証する検討会が開かれました。

裁判と並行する形で国が去年立ち上げた援護区域を再検証する4回目の検討会が都内で開かれ、これまでと同様、広島大学の鎌田七男名誉教授が県庁からリモート参加しました。
2日は検討会と裁判の関連性を問う意見も出ましたが、援護区域の見直しについては明確な方向性が示されないまま終わりました。

広島大学 鎌田七男名誉教授「まだ議論不十分。中間まとめさえも十分なコンセンサス(合意)が得られなかったと」

「黒い雨」をめぐっては6年前に始まった裁判の控訴審判決が今月14日に言い渡される予定です。