コロナ禍で行き場失う…地元を救う!ヤマメ販売開始 広島

県内の大型スーパーなどでヤマメの販売が始まりました。その背景に隠されていたのは生産者の苦しい事情でした。

広島・岡山エリアのマックスバリュとマルナカあわせて47店舗では18日から夏の味覚ヤマメの販売を始めました。週末限定の販売で7月上旬までに全部でおよそ1万匹を販売するということです。

マックスバリュ水産商品部 福岡充部長「会社の方針として地域密着という取り組みがあるが、そういった中で生産者の支援をやっていく中で安芸高田市のヤマメを販売することで地域密着の取り組みができるかなと考えた」

実はヤマメを大型スーパーで販売するのにはある理由がありました。

滝ケ谷養魚場 桝本隆介さん「イベントとか飲食店が休業されたりそういうので出荷が止まってしまって」

安芸高田市の山間で江の川水系に清流を使い50年以上ヤマメを養殖している滝ケ谷養魚場。新型コロナによる緊急事態宣言などの影響で出荷が滞りおよそ2万匹のヤマメが行き場を失ってしまっていました。

このままではヤマメが処分されてしまうことから地元の観光協会からの紹介などで大型スーパーでの販売に結び付いたということです。

滝ケ谷養魚場 桝本隆介さん「いい形で魚を消費していただけるような流れにはなってるんではないかと思う。消費者のみなさんに届けるのが最低限の魚で生活させてもらってる人間の責任ですからね。本当にうれしかったです」