五輪ボランティア 広島県内からも辞退者「2年前に戻ってほしい」

東京オリンピック開会まであと1カ月。

サミットでも各国の賛同を取り付け…そして、15日にはIOCのコーツ調整委員長が来日。開催に向け動き始めた準備。

しかし、コロナ禍のため予定通りには進まず広島でも苦渋の決断を強いられた人がいます。

(五輪ボランティアを辞退した近藤 洲生さん)
「先日ボランティアの東京オリンピックのボランティアを辞退させていただきました」

こう話すのは東京でボランティアを行う予定だった近藤洲生さん(77)。

東京の大学で柔道に打ち込んでいた学生時代、前回の東京オリンピックでボランティアを経験し今回も応募しました。

4年間、英会話教室に通い英検準2級を取得!車いすの介助の資格も取りました。

去年、広島市で行われた説明会にも参加しボランティアの会場や日程も決まっていました。

しかし・・・ボランティアのユニホームや期間中に使うIDカードなどの受け取りが問題となりました。

(近藤さん)
「本人さんが直接来てもらわないと渡せませんと送付することはいまのところ考えていませんということだったものですから」

配布会場は北海道や東京など東日本のみで最も近い場所で静岡県。

感染リスクを抱えたまま長距離の移動をするべきか…。

期間中過ごすことにしていた関東に住む子供たちに迷惑がかかるのでは…。

悩みに悩んだ末今月に入り辞退を選びました。

(近藤さん)
「日にちをね戻ってほしいです。2年前にもどってほしい」