ワクチン1日200人接種目指す“町のお医者さん” 広島

広島

連日お伝えしているワクチン接種について。全国的な「打ち手不足」=接種する医師らが足りないことが課題となっていますが、そんな状況を打開しようと「町のお医者さん」が立ち上がりました。目指すは1日200人の接種です。

坪山奏子アナウンサー「地域の訪問診療に力を入れているこちらのクリニック。きょうからワクチンの専門外来を設置するということで看板を出して準備してあります」

広島市安佐南区の高橋内科小児科。朝8時からワクチンの準備が始まっていました。

看護師「きょうは130人。初日なのでいろいろトラブルは起こるとは思うが冷静に対応していきたい」

午前10時前、予約をした80歳以上の高齢者が続々と訪れます。

ワクチンを接種された人(不安なことはなかった?)「ありません。普通の注射と同じでした」「安心しました。先生にずっと診察してもらっていて近くだったので助かりました」

こちらのクリニックでは2回目の接種を受ける人数を考慮し最初は1日100人前後の予約を受け付けます。
3人の医師が交代しながら1時間で約20人、1日で最大200人に接種。
日曜日も含め7月6日までの6週間で約4千人への接種完了を目指すということです。

高橋祐輔医師「コロナ禍の状況を終わらせる役割があるのなら、できる限りのことをやりたいと思っていた」

個人のクリニックでは珍しいという数百人規模の接種。予約の手続きなど負担が増えますが、窓口業務などを行うアルバイトも雇い、一般の診察も継続しながらの接種体制を確保したと言います。
政府が掲げる7月末の高齢者への接種完了に少しでも近づけるためには、ほかの医療機関の協力も不可欠だと話します。

高橋祐輔医師「昼休みを利用したりとか診療時間を1時間け増やすなど、広島の医療者の皆さんの協力を心から期待している」